日本一の串柿(くしがき)の里、かつらぎ町の四郷(しごう)地区で、鏡餅とともに飾る新年の縁起物、串柿づくりが始まり、この地域の晩秋から初冬の風物詩、柿すだれが見られる季節となりました。また、毎年11月23日には「四郷串柿まつり」が盛大に開催されます。
四郷地区は、和泉山脈(いずみさんみゃく)から吹きおろす冷たく乾燥した風が、串柿づくりに適していて、400年以上の歴史があります。農家では、この時期、渋柿(しぶがき)の皮をむいて串に刺し、それを縄でつないで吊すという串柿づくりの作業に追われています。そして、専用の干し場のほか、軒先や道路脇なども使って柿を吊るし、最盛期には、山里全体が柿色に染まります。
竹串に10個の柿を刺したものが主流ですが、最近は、鏡餅の小型化で柿5個のものも人気。
10個なら「いつもニコニコ(2個2個)仲むつ(6個)まじく」、5個だと「ひとりひとり(1個1個)がみな(3個)幸せに」と家庭円満の願いが込められているそうです。
串柿は、乾燥とプレスを繰り返すことで、実から渋(しぶ)や水分が抜け、色も鮮やかな柿色から琥珀色(こはくいろ)に変わり、来月(12月)中旬ごろから、京阪神方面などへの出荷が始まります。
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