このことについて過去「わかやま新報」が掲載した記事をお許しを得て、ここに転載させていただいた。この試作を経て「MODAN NEGORO(モダンネゴロ)」なる社名の新会社を立ちあげ、「モダンネゴロ」を幅広い分野で使った独創的なモノづくりができないか、未開拓の分野へのチャレンジをしようというモノ、はじめに試作の軽自動車を紹介し、続いて会社設立への歩みをお知らせしよう。
ここから将来どんな商品が産まれるのか楽しみと期待大である。毎年11月上旬に開催される「紀州漆器まつり」のどのような作品が披露されるのか、今から楽しみである。
「根来塗」風乗用車で伝統工芸PR(海南市)(4/28/わかやま新報より)
海南商工会議所会頭が自ら「根来塗り風」の乗用車で海南の伝統工芸PR
(5月1日掲載記事を再掲します)
わたしは何気にこの記事を眺めていて、フト気付いたのは、わたしのブログ「徒然なるままに地元の『温故創新』を訪ね歩る記」と同じじゃないか?ふと想ったからだった。
漆器の根来塗りはと言うと室町時代から紀州根来寺で始められた根来塗りまで遡る。
それを現在に活かした使い方をする。しかもネーミングが「MODAN NEGORO](モダン・ネゴロ)」とは、これこそわたしがいう《温故創新》そのものではなかろうか?
考案した角谷さんは 「伝統を守るだけでなく、 はみ出てみることが新しいものづくりにつながる」 と話している。
こういう発想をして行くと視野が段々広がって行くに相違ない。アイデアはこのようにして無限に広がって行くのだろう。夢が現実に!夢のまた夢に終わることなく・・・!
新しい技法で塗装した車と角谷さん |
伝統工芸を現代の生活に。 家庭用品販売、 ㈱サンコー(本社・海南市大野中)相談役、 角谷勝司さん(77)は、 漆器の町・海南をPRしようと、 根来塗りを現代風にアレンジした技法 「MODAN NEGORO」 (モダンネゴロ)を発案。
本来、 朱漆を上塗りし黒を研ぎ出す根来塗りに、 白の塗料から黒を研ぎ出すなど新色を加えた。 紀州漆器協同組合や、 紀美野町の自動車会社とタッグを組んで実現。 試作品として軽乗用車に施し、 今後、イベントなどでお披露目される予定(かつて紀州漆器事業協同組合青年部が毎年11月上旬に開催する「漆器まつり」に根来塗りにスクーターを塗装・展示したことがあったが・・・)。
古根来塗八角盆 |
5年ほど前には、 角谷さんが同組合に依頼し、 同市の神出政己市長に漆器の洋式トイレを寄贈。 「いいPRになると思ったが、 人の目につかないところなのであんまり効果がなかった」 という。
「伝統工芸に一石投じるようなものを」 と頭を悩ませていたところ、 町中を横行する車に根来塗りを施すことをひらめいた。 漆は紫外線に弱いため、 車用の塗料を使用し、 生活に違和感なく溶け込むよう、 白の塗料などでアレンジすることにした。
角谷さんと旧知の仲だった㈱なかモーター自工 (紀美野町動木) が塗装を担当。 同組合の㈱橋本達之助工芸 (海南市多田) などが中心になり、 根来塗りの指導を行った。
バンパーや車体部分など素材によって塗り方を変えなければならず、 何度も試し塗りしたという。 よりオリジナリティーを出すため、 数年前に武部勤衆院議員が描いた角谷さんの似顔絵を施した。
なかモーター自工の専務、 田中祥秀さん(37)は 「根来塗りというと、 盆やおわんなど日本の古風なイメージだったけど、 どんな世代の生活にも溶け込むようなものができた。
少し変わった面白い技法。 車を宣伝塔に、 家具などにも波及できるのでは」。 角谷さんは 「ちょっとしたアイデアで他にはないものができる。 伝統を守るだけでなく、 はみ出てみることが新しいものづくりにつながる」 と話している。
今後、 同技法をブランド化し、 インターネット通販などで広めていく構想もあるという。
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異業種の共同事業に注目 「モダンネゴロ」/07月17日 「わかやま新報」より
あぁその車でござりまするか...
返信削除主婦の生の声としましては「汚れて見える」が主流でして、
まぁなかなか芸術は庶民には理解されぬものじゃからのうw
それがしなどは結構気に入っておりまするがのぉ^^
モノノフ殿
返信削除モダンネゴロが今の世の皆さん方に受け入れられるのはかなり
難しかろうと想いまするが、例えば新品のGパンを膝を擦り剥い
たり、わざと壊して身につけているヤンキーには受けるかも
知れませぬ。それがしとて若かりし頃には旧制高校の破れ帽子に
破れマントに憧れしことも御座り申した故新しいモノを敢えて
古く加工する人間の本能があるやも知れませぬからのう!