その一つは、「創新」の見本・和歌山電鐵貴志駅全面リニューアル「たまステーション」が、この8月4日完成し披露後、供用開始されることです。たま駅長の顔を形どったユニークなデザインで、しかも桧皮葺の屋根という紀州=木の国を象徴する建物で、[たま駅長」とともに「たまステーション」は地元和歌山の新名所として脚光を浴びることでしょう!
◎「たまステーション」の貴志駅、新駅舎は8月4日完成
改築工事が進められている和歌山電鉄貴志川線の貴志駅(紀の川市貴志川町神戸)の完成披露式典が、8月4日に現地で開かれる。新駅舎は、猫のたま駅長をモデルにデザインされ、駅舎全体が猫の顔のように見える。和歌山電鉄では愛称を「たまステーション」としている。
高野山金剛峯寺なども手がける職人らが手がけた檜皮葺(ひわだぶき)の屋根で、猫の耳のように見える飾りが付き、窓が猫の目のように見えるデザイン。式典は午前9時50分から、同10時45分から一般公開される。テープカットにはたま駅長も出席する。

あと一つは、「和歌浦」が国の名勝に指定されることです。聖武天皇の行幸や万葉集にも詠われた古代からの名勝が長年の懸案事項がようやく実現し、地域の現状保存とともに今後は指定地域の拡大にむかって、大きくその一歩を踏み出すことでしょう!
◎国名勝「和歌の浦」(和歌山市)文化審答申 県内11か所に!
国の名勝指定が答申された「和歌の浦」の海岸と海岸にかかる不老橋が国の文化審議会は21日、和歌山市の玉津島神社や不老橋などを含む「和歌の浦」(約90ヘクタール)と、白浜町の景勝地「円月島」を名勝に指定するよう、文部科学相に答申した。この8月に正式指定がされる予定。ともに、住民らが景観保存に取り組んできた名所。県内の国指定の名勝は、和歌山市の和歌山城西の丸庭園など11件となる。
和歌の浦は、奈良時代から聖武天皇や山部赤人らの歌人が訪れた景勝地で、万葉集にも、多くの歌が詠まれている。長い歴史を通して親しまれてきた海浜の景観が評価された。
今回は、干潟や片男波海岸などを含む約90ヘクタール。名勝指定の基準のうち「橋梁(きょうりょう)」(三断橋、不老橋)「海浜・砂嘴(さし)・島嶼(とうしょ)」(片男波、妹背山など)「展望地点」(観海閣など)の三つを満たした。玉津島神社の遠北(あちきた)明彦宮司(84)は「大変光栄。これからも多くの人に親しんでもらえるよう、地域一丸となって景観を守っていきたい」と話していた。県教委文化遺産課は、今後、紀州東照宮や雑賀崎などへ、指定範囲の拡大を目指すという。



